4人の育児をしながら、25年目の理学療法士が「訪問」を選んだ理由|理学療法士インタビュー

「あなたはリハビリしかしてくれないの?」

訪問未経験で当事業所へ入職した中村さん。

利用者さまだけでなく、ご家族との関わりにも緊張し、「何を話せばいいのだろう」と戸惑う日々が続いていました。

そんなある日、ご家族から投げかけられたのが、このひとことでした。

理学療法士を目指したのは「おっちょこちょい」だったから

(周辺地域の様子)

リハビリ職を知ったのは、リウマチで通院する祖母に付き添っていたことがきっかけです。

当時は、「看護師さんもいいな」と思っていたのですが、母から「あんたは、おっちょこちょいだから」といわれて(笑)

そのころから、リハビリ職を意識していて、小学校の文集には「将来の夢はリハビリの先生」と書いていました。

そこから、高校卒業後に、リハビリの専門学校へ。

急性期の総合病院へ入職し、整形疾患のリハビリを中心に、患者さんと関わってきました。

そして、次に移ったのは、療養型の病院。その病院は17年ほど勤めたでしょうか。

「お家に帰りたい」。訪問看護を志したきっかけ

(事務所内の様子)

もともと、ただただお家に行って、そこで生活してる人を見ながらリハビリをしたいなって。

なんとなく、そんな想いがありました。

これまで勤めてきた病院が療養型だったこともあり、院内でお看取りする事例をたくさん見てきました。

そのなかで、「お家に帰りたい」っていいながら、その思いがかなわない方と接することが多く、「今度はお家にいる人のリハビリに関わりたいな」と考えていたんです。

訪問未経験から思い切って訪問看護ステーション喜ままへ

(事業所の外観)

そんなときに、出会ったのが今の代表でした。

喜ままの代表とは、お互いの子どもが同級生で、学校行事を通して知り合っていたんです。

最初は医療関係者だとは知らなかったのですが、何気ない会話をするなかで、わたしが在宅リハビリに興味を持っていることをお話ししたんです。

そこで、今の事業所を立ち上げるから「一緒にやってみないか」とお声をかけていただきました。

ちょうど転職したいと思っていたタイミングでもあり、未経験でしたが思い切って喜ままに入職することにしたんです。

代表のインタビューはこちらをご覧ください。

喜ままでの理学療法士の役割と利用者さまの特徴

(休憩中の様子)

在宅のリハビリの流れとして、まずはご自宅に訪問しバイタルチェック。

体操・筋力訓練・バランス訓練・歩行訓練など、身体状況や疾患に合わせたメニューを実施します。

患者さまは地域柄もあり、ご高齢の方が多いでしょうか。

骨折後や、転倒しやすくなったことをきっかけにリハビリをされる方もいますね。

また、代表が循環器、呼吸器のリハビリを専門に行ってきたこともあり、先生からの指名で心臓疾患や呼吸器疾患の方に介入することもあります。

お看取りの方にも、リラクゼーションや、疼痛緩和目的のマッサージ、呼吸介助で関わります。

(酸素吸入の方にリハビリ介入する様子)

訪問リハビリでは、医療機関では見ることのできない生活の場に関われるのが魅力です。

また、ご家族も一緒ということもあり、利用者さまの表情も明るいというか、病院とは違う気がします。

「家で過ごしたい」という気持ちを持っており、リハビリに対するやる気やモチベーションも高い方が多いように感じます。

「あなたはリハビリしかしてくれないの?」が教えてくれたこと

(研修の様子)

印象に残っているのは、ある利用者さまの奥さまです。

最初のリハビリ中、お部屋に入って来てもらえず、どこか距離を感じていた時期がありました。

わたしも「関わりたくないと思われているのかな」と悩みながら訪問を続けていたところ、

3〜4回目に、奥さまから、

「あなたはリハビリしかしてくれないの?」

と、いわれたんです。

「あ、そう思われてたんだ」と、ようやく違和感の理由が分かりました。

伺ってみると、訪問看護も訪問リハビリもそもそも初めてで、「何をされる人か」が分からないまま、わたしと接してくださっていたとのことでした。

それを機に、「わたしもまだ慣れていないので、本当はお話も聞かせていただきたいんです」と素直にお伝えしたんです。

(なごやかな雰囲気で話し合う中村さんとスタッフの様子)

すると、わたしの緊張も自然とほどけ、リハビリだけでなく「今日は何を食べましたか」「夜は眠れましたか」と日々の様子を伺う、奥さまにも体調の声をかける。

そんなやり取りが増えていきました。

すこしずつ会話が重なるうちに、奥さまにも笑顔が見られるようになり、自然と関係を築けるようになったんです。

自分から「慣れていない」と打ち出すことが、この関係を築く上での転機になったと感じています。

一人ひとりを尊重し、安心して働ける職場

(喜ままがある長崎市南部の様子)

喜ままをひとことでいうと「自由にやらせてくれる職場」ですかね。

リハビリの計画についても「こうしたい」と伝えれば、まず否定はされません。

わたしの意見を尊重しつつ、「これも加えた方がいいんじゃない?」と、経験をふまえて添えてくださる。

遠慮せずに相談しやすい雰囲気があります。

また、子どもの急な発熱や学校のお迎えの要請があったとき、もともとあった訪問を代わってくれたり、柔軟にスケジュールを組み直してくれたりします。

わたしも、4人の育児をしているのですが、急なことがあってもみんなでフォローしてくださるので、とても心強いです。

喜ままに向いている人・ミスマッチになりやすい人

(朝礼の様子)

在宅は、興味があるなら、どなたでもチャレンジできる世界だと感じています。

とくに喜ままは人間関係もよく、上司にも相談しやすいので、やる気があればすぐに馴染めるはずです。

一方で、ご自宅まで歩く、階段を昇降する、利用者さまを抱えなければならない場面もあるので、体力は必要かもしれません。

また、訪問スケジュールによって休憩時間が変わることもありますし、業務の進め方もある程度は自分で考えながら組み立てていきます。

これをやりやすいと感じる方もいるかもしれませんが、ルールがきっちり決まっている環境を望む方は、ギャップを感じるかもしれませんね。

求職者へのメッセージ

(スタッフの集合写真)

興味を持ってくださった方は、まずは見学に来てほしいです。

来ていただければ、実際の雰囲気や、スタッフの温度が、きっと伝わると思います。

見学は一度だけでなく、納得できるまで何度でも大丈夫です。

「ここで働いてみたい」と思えるかどうか、ご自身の目で見て、感じていただけたらうれしいです。

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